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飲食店様から好評だった真澄 突釃(つきこし)、MIYASAKA COREのつくりについて

  • 2023/08/04
  • katidoki

営業高田です。

先日長野の7号酵母発祥の蔵:「MIYASAKA」、「真澄」でお馴染みの宮坂醸造の丸山さんと得意先飲食店様まわりをさせていただいておりました。
お時間頂戴したお客様方、ありがとうございましたm(__)m 
その中の「真澄 突釃(つきこし)」、「MIYASAKA CORE」のご案内の場面でそんな作り方をしているのか!という事で感動いただいたお客様多数でした。
今回はその所をご紹介したいと思います。

特徴はなんと言ってももろみ(搾る前のお酒)の搾り方です。油長酒造さんから共有してもらった江戸時代の特別な方法を再現しています。
(恐らくこの製法は油長酒造さんと宮坂醸造の2社だけだと思います。)

風の森 真澄

通常、お酒の搾り方は3つの手法で行われます。

1:ヤブタ方式:もろみを加圧して搾る

ヤブタ

2:槽搾り:もろみを酒袋に入れて何層にも重ね自重&上からの加圧で搾る

槽搾り

3:袋吊り・雫取り:もろみを酒袋に入れ吊るして自然の重力で出た酒を取る

袋吊り

それに対して、突釃・coreの搾り方は次のような特殊な手法です。

ステンレス製の筒に特殊な濾布(ろふ)を被せます。

筒
筒

その筒をもろみタンクに入れ、濾布を通って筒内にお酒が染み入ります。(加圧はしません)
江戸時代に行われていたいかきどりという手法です。

いかきどり

その筒内のお酒をサイフォンの原理で斗瓶に取ります(空気に触れない)

サイフォン

斗瓶に取ったのを澱下げして再度サイフォンの原理で汲み出します。

サイフォン2
とびん
一回目のサイフォンでお酒を取った斗瓶

ポイントは
・加圧しない
・空気に触れない

搾り方ということです。

負荷を与えてしまう
従来の搾り方だと空気圧や力圧、空気接触など、もろみに負荷を与えてしまいます。
負荷を与えない

これらの負荷を取り除いてあげることで、もろみが透き通ったお酒になります。
江戸時代にホースは無かったので現代の方がより空気に触れず搾れて、当時の製法をブラッシュアップしていると思われます。 加圧せず、空気に触れない搾り方で作ったお酒はプチプチとはじける泡感とふくよかな味わい。 お料理も選びません。

そのほとんどを手作業で作りますので大量には作れません。限定生産です。是非お早めにお試し下さい!

つきこし

【限定商品】【日本酒】真澄(ますみ)純米吟醸 生原酒 突釃つきこし) R4BY 720ml
¥2,750(税込)

またスタイリッシュなMIYASAKAラインですが、今季からなんと全量人力による「手詰め」です。
それによってガス感がある酒質に。こちらは通年商品も御座いますので併せて宜しくお願い致します!

miyasaka-core

【限定商品】【日本酒】MIYASAKA 純米吟醸 生原酒 CORE R4BY
1800ml ¥4,180(税込)
720ml ¥2,508(税込)

【限定商品】【日本酒】MIYASAKA 純米吟醸 生原酒 CORE R3BY
720ml ¥2,508(税込)

制作秘話
他のお酒の製造法と違います。
製造責任者は入社10年目の淺木(あさぎ)さん。謎に思っていた江戸時代の文献の「突釃(つきこし)とは笊籬(いかき)にてもろみをこす事也」の一文を油長酒造さんに伺い、その意味を知ることに。
ただ蔵に帰っても「もろみの中に異物を入れるなんてとんでもない。何かあったら困る。」という考えにて中々実現できませんでした。確かに失敗をさせたくない管理者さん側からしたらそうですよね…
そんな中諦めきれない淺木さんはこっそり試作を造り、蔵の飲み会に持参。社長や杜氏もあまりの美味しさに唸ったところで、皆が酔った勢いもあり秘密を明かし結果正式なプロジェクトとして採用。製品化しています。
情熱が無かったら出来なかったといった一面も。
酵母は色々試したのですが、結果蔵発祥の7号酵母が一番良かったそう。

そんなストーリー性、浪漫のある貴重なお酒です。

社長と奥様がこんな動画でも紹介しています。