勝鬨酒販株式会社

暑さがやわらぎ、過ごしやすくなる秋の季節。食材もさっぱりした物から、少しずつコクのある物へと変わっていきます。そんな秋の食材に合う「秋酒」についてスポットを当てていきたいと思います。 

ひやおろしとは？

秋になるとよく目にする「ひやおろし」というお酒。 

江戸時代、冬場に搾った新酒が劣化しないよう、春先に一度だけ火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を越して外気と貯蔵庫の中の温度が同じ位になった頃、二度目の加熱殺菌をしない「冷や(ひや)」のまま大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷した事から「ひやおろし」と呼ばれ、現在に至ります。 

ひと夏を越え過ごしやすくなる頃には、お酒の角が取れまろやかな味わいとなり、秋の食材に寄り添うお酒になります。 

近年のひやおろしの傾向

昔は外気と蔵の中の温度が同じ位になる頃に出荷が始まりましたが、最近では季節を先取りして生産される事もあり、早い物では8月下旬頃から店頭に並ぶ事もあります。低温での温度管理や、瓶詰後に寝かせる蔵元も増えているせいか熟成感が出にくく、中にはもう少し熟成させると一層美味しくなる物もある為、弊社では一部を一定の温度で熟成させてから販売しています。 

数年寝かせたお酒は、コクのある濃厚な秋冬のお料理とも相性が良いので「秋に飲んで美味しい酒」=「秋酒」としてオススメしています。 

オススメ秋酒

これからの季節にぴったりな秋酒の一部をご紹介いたします。

今年の秋酒

富久長 純米 ひやおろし 秋櫻  R5BY 

夏越しのひやおろしに、秋の花を名付けました。香り穏やかで、すっきりとした軽やかな辛口の味わい。万能タイプの食中酒です。 

1.8Ｌ 3,300円 
720ml 1,721円 

今年の秋酒

七賢 純米 ひやおろし R5BY  

毎年人気の高いひやおろしです。フレッシュ感と角のとれた旨味が調和しています。口当たり良く軽快な味わいです。 

1.8L 2,640円 
720ml 1,320円 

蔵元熟成の秋酒

陸奥八仙 特別純米 緑ラベル 2023BY 

蔵内で熟成させた昨年の緑ラベルです。お酒の角がとれ丸みが出た、熟成の価値を知っていただける味わいです。 

1.8L 3,630円 

勝鬨熟成の秋酒

鰍 特別純米 ひやおろし R4BY 

弊社熟成酒です。穏やかで軽快な味わいに、重みが加わり飲み頃を迎えました。 

1.8L 3,630円 

勝鬨熟成の秋酒

美寿々【熟】純米吟醸 R3BY  

弊社熟成酒です。まろやかさ、酸、ビターなコクが調和した、キレもよくバランスの良い味わいです。 

1.8L 3,300円 

秋刀魚 

秋の味覚でおなじみの「秋刀魚」ですが、江戸時代の明和年間(1764～1772)までは「いまだ下賤な魚」として食されていなかったそうです。 

江戸時代中期以降にようやく「安くて長きはサンマなり」と書いて売る魚屋が現れ、江戸の庶民に広まっていきました。 

古典落語の「目黒のさんま」にも当時の様子が描かれています。 

目黒で初めて食べた下魚(げうお)とされていた秋刀魚を大変気に入った殿様が、後日再び秋刀魚を食べたいと家来に話すと、家来達は新鮮な秋刀魚を取り寄せ、脂を抜き骨を抜いたりと丁寧に調理し、殿様に差し出しました。 

しかし一口食べると殿様はたちまち不機嫌になり、「これはどこの秋刀魚か」と確認すると、「新鮮な魚市場で購入しました」と家来は答えました。 

殿様はそこで一言「やっぱり秋刀魚は目黒に限る」 

海と無縁な目黒で獲れた魚の方が美味しいと信じ込んで断言する、世俗に無知な殿様を風刺する話ではありますが、やっぱりそのまま食べた方が美味しいですよね(^-^; 

紅葉狩り 

「紅葉狩り」は、奈良～平安時代の貴族の間で始まったと言われています。 

紅葉を見ながら宴を開き、和歌を詠んだりして楽しみました。 庶民の間に広がったのは、江戸時代に入ってから。「神無月(かんなづき)」とも呼ばれる10月は、その名の通り日本中の神々が出雲に旅立つ為、江戸においても神社の祭はほとんどありませんでした。 

その為この時季の人々の最大の楽しみが「紅葉狩り」となり、絶好の行楽として広がりました。 

秋の味覚を美寿々の燗酒といただきました。 

秋刀魚の蒲焼きときんぴら × [勝鬨熟成]美寿々 熟 純米吟醸 R3BY

蒲焼きの甘辛さと根菜の土っぽさを、コクのある旨味が受け止めてくれます。 60℃位の高めの燗酒がオススメです。 皆さんもおいしい秋を是非お楽しみください♪ 

出典 
・日本名門酒会 
・落語亭 
・和魂美才 
・だいどこログ 

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