勝鬨酒販株式会社

酒のかちどき堀口です。今回は注目の芋焼酎について書きます。

蔵に戻り8年。じわじわと焼酎業界で注目されている男、それが社長の大山陽平(36歳)です。低アルコール、長期熟成、ラム酵母仕込など様々なチャレンジ精神から生み出される芋焼酎は焼酎愛好家からも評価されています。芋焼酎以外でもジン、ラム、リキュールなどを手掛けています。最初に商品群を見た時は「随分とニッチな所を攻めるな」と思いました。奇をてらいすぎてないかと。大山社長と会って話した時ソフトバンクグループ創始者の孫正義氏の言葉がしっくりきました。「ニッチを狙うな。常に30年後の王道を選べ」ニッチではなくその先にこの分野が主流になるという自信があるのだと感じました。今回発表されたOne。スペックだけみると今までの彼とは真逆の商品。敢えて悪く言えば以前から造られているド直球の芋焼酎です。

現在もですが芋焼酎は長らく芋焼酎とは思えない「華やかさ」主体の香り系のものをソーダ割りで飲むのが主流となっています。果たしてこの酒質が数十年後も主流なのか？答えはNoです。ジンや芋焼酎をベースにしたスピリッツの台頭により徐々に怪しくなっているからです。やはり芋焼酎の王道とは芋の風味をしっかりと味わえるものなんだと思います。華やか系の流れに乗らなかった蔵も多くありますが、色々チャレンジしてきたうえでこの王道で勝負をしようとする心意気。とても応援したいと思います。本当は3年前に発売をしたかったのですがコロナ禍という事で熟成させました。ですので今回のOneは３年熟成酒。米麹にはタイ米、白麹を使用で甕仕込。味わい深い仕上がりです。

芋焼酎 YAMADAICHI 山大一 One

1800ml 3,685円
720ml　1,980円

原料芋：黄金千貫　麹菌：白麹