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惣誉酒造見学:営業高田 2024.04.08

  • 2024/04/22
  • 高田
ソーホマレ酒造

定番として惣誉(そうほまれ)をお使いいただいている飲食店様と蔵の見学に行って参りました!中にはオープン以来メニューから外したこと無いという惣誉愛にあふれる方も。いつも本当にありがとうございます!

惣誉酒造

先ずは大谷石に囲まれた部屋で座学でおさらいを。大谷石は宇都宮の物で手作業で掘り出したので筋の跡が残っています。蔵の中のあちこちにもこの大谷石が使われていました。

①特A地区産山田錦

地元産の米も使いますが惣誉と言えばなんと言っても兵庫県産の特A山田錦。吉川・東条産の超優良な原料を、東日本でもトップクラスの量をふんだんに使用します。惣誉は地元消費85%位の地元で飲まれる「地酒」なのですが、一番流通している「辛口特醸酒」の麹米はなんとこの特A山田。地元の方は普段滅茶苦茶良いお酒飲まれてるんですねぇ…普通の蔵はここまで特Aを分けてもらえないと思うのですが、そこはやはり生産者さん等に通ったりと努力あっての事の様です。

②生もと

生もとと言っても昔ながらのゴツめの生もとや最近多いフレッシュで軽やかな生もとなど今は色々ある中、惣誉は深みありつつ綺麗な味わいを目指します。伝統的なもと摺りはするが道具は現代の物で清潔に。自然の力が作り出す味わいを醸します。

③熟成

生もと特別純米以上には酵母違い、BY違いでの瓶貯を使用します。タンクより繊細に丁寧に細かく瓶貯蔵したお酒をなんと再度開栓、ブレンドし瓶詰めを行います。なかなかクレイジーだと思います。社長・専務・杜氏で味を決めて瓶詰めする事、年10回以上。時間もかかっています。狙った酒質があるから。また狙った酒質に細かくアプローチする為の物で、そこに手間を惜しみません。

特A山田の優雅な味わいを生もとで緻密に醸し、熟成により成長・角が取れた落ち着いた味わいが一体になって惣誉の味わいが完成します。

惣誉酒造

自社P箱。地元流通が多い「地酒」である惣誉は基本自社P箱が使われています。周りの酒販店さんなんかもこれで行ってこれで帰ってくるそう。「美酒」の文字が。特別良い原料を使っているのでというのもあり精米はこだわり自社で行われています。ヤブタも冷蔵で囲っていますが比較的早い段階から冷蔵だそう。蔵の方はあまりアピールされませんが品評会の成績も凄いものがあります。酒質への高いこだわりを感じるお蔵内でした。

惣誉酒造
蔵内を見学した後はテイスティングをさせていただきました。
惣誉

生もと特別純米

1800ml ¥3,410(税込)
720ml ¥1,760(税込)

惣誉と言えばこれを思い浮かぶ代表的でもあるお酒だと思います。ブレンドの原酒も併せて利かせていただきました。飲んで納得。燗もご用意いただきました。安定の味わい。

惣誉

生もと純米吟醸

1800ml ¥5,830(税込)

純米吟醸というと香りがあるタイプを想い描きがちですが、この純米吟醸はそういったタイプではなく非常に落ち着いた滋味深い味わい。すっと感じられる上品な旨味。生もと特別純米の原料の良さ、緻密な造り、熟成を更に洗練させた印象です。コンディション抜群。衝撃的な美味しさでした。他のお蔵のお酒と比べられるなら生もと特純より私はこちらを推奨します。お燗も上質さを感じられる極上の味わい。

惣誉

生もと純米大吟醸

720ml ¥3,850(税込)

惣誉らしく香りは穏やか。純米大吟醸らしく透明感があってやや張りもあり。ハレの日にふさわしいエレガントな味わい。

惣誉 帰一

帰一(きいつ)純米大吟醸2017

720ml ¥11,000(税込)

惣誉が襲名の名の惣兵衛に起因するに対し、こちらは禅の中の万法一帰(ばんほうはいちにきす)に由来します。生もと仕込みであり上記の特A山田×生もと×熟成を極限まで追求した惣誉酒造の最高峰。
山田錦の柔らかく豊かな旨味をクリーミー方向に感じ酸と一体に消えていく。繊細で複雑な味わいながら滑らか。低温でゆっくり熟成させる意味がわかります。

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惣誉酒造

お酒の紹介ばかりになってしまいましたが、飲んでない方は是非是非一度飲んでいただければ納得かと思います。何度も出ますが特A山田×生もと×熟成。派手さはありませんが、落ちつきのある大人な酒質はゆっくりとした様な大人の空間で相乗効果があると思います。エレガントと称される酒質ですが、生もとなのでお酒もすぐヘタる事も無いです。
飲食店の皆さん、是非お店のラインナップに加えてみて下さい。