当社のインボイス番号はT7010001040392です。

八丈島出張⑤ ~樫立酒造訪問記~ 

  • 2024/05/10
  • 堀口潤一
樫立酒造

次の訪問先の樫立酒造さんは他の3蔵とは少し離れた「樫立(かしだて)」という地域に蔵を構えます。離れていると言っても八丈島酒造さんからは車で10分ほどですが(笑)

樫立酒造訪問

笹本庄司社長に出迎えていただきました。穏やかで腰が低い。「いい人」とは庄司さんの事を言うんでしょうね~。

蔵に入ると設備の大きさに驚きます。この設備で造りをお1人でなさっているというので更に驚きます。昔は芋焼酎も造っていたという樫立酒造。現在では2種類の麦焼酎を販売しております。

樫立酒造のラインナップです。

しまのはな

■島の華(しまのはな)

麦麹、白麹を使用した麦焼酎。熟成を経て出荷されていて「落ち着いた麦の香ばしい香りとふくよかな味わい」が特徴です。

しょめ

■潮梅(しょめ)

原材料や仕込は島の華と同じですが、違うのは蒸留。蒸留時にもろみに遠赤外線ヒーターを当てながら蒸留します。ヒーターの故障からしばらく休売しておりましたが2024年になり再販されました!いままで色々な蔵を見学させていただいておりますがこのような製法は初めて聞きました。製法について尋ねると、コーヒー業界などで遠赤外線焙煎をやたらと見かけた時期があったそう。「香ばしさ」を表現したいと考えていた時なので導入してみたそうです。

結果は・・・
香ばしさよりはまろやかさなニュアンスのある麦焼酎になったそうです。ともあれ独自の製法を取り入れている貴重な焼酎でございます。

蔵の中を見学させていただきました!

樫立酒造
放冷機。日本酒蔵では見かけますが焼酎蔵では見かけません。麹に使用する麦を蒸したあと冷却に使用。
樫立酒造
麹を作る自動製麹機。
樫立酒造
内部の様子。
樫立酒造
仕込タンク。大きいです。
樫立酒造
蒸留器。これも珍しい銅製。

樫立酒造さんは規模感の大きさに驚きますが独自の仕込、蒸留器を用いて造りをしています。基本は庄司社長お1人で仕込んでおります。跡継ぎ問題が心配です。何とか繋いでいただきたい蔵です。

■樫立酒造株式会社

東京都八丈町樫立2051

HP:http://park18.wakwak.com/%7Essasa/shima/index.html

■東京島酒ラインナップはこちら

次回 八丈島出張⑥ ~坂下酒造訪問記~ に続く