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時間という魔法:BY違いで飲んでみる日本酒

  • 2024/08/13
  • katidoki

勝鬨酒販杉本です。

最近、私がはまっているのがBY違いでお酒を比較して楽しむことです。

ワインにはヴィンテージが存在し、その年ごとで葡萄の出来が変わるので良い年と良くない年が出てしまいます。日本酒は原料がお米なので葡萄のように生の果実と違い、多少の差はあっても造りでカバーしてきました。 

 日本酒でもタイプが色々あって、早めに飲んだ方がおいしいものと、少し寝かせた方がおいしいものもあります。生鮮食品と同じで日付が新しい方がおいしいと一概には言えません。事実以前は新酒ができても前年やその前のお酒をブレンドして年間通して変わらない味をキープするのが杜氏さんの腕の見せ所でもありました。今は生のタイプのお酒も増えて、早めに飲むお酒が増えました。今回飲んだのも青森の八仙という香りがあってフルーティなお酒ですので、早めに飲むべき酒質です。

しかしどうしても人と違う事をしたい私は、3年前の八仙と比較して楽しんでみました。 

写真左:純米吟醸 生原酒 令和2年BY 
写真右:八仙 吟醸 生   令和5年BY 

飲み比べ

スペックは違いますが、同じ蔵ですので味のタイプは似ています。 飲んでみるとはっきり違いました。令和5年(写真右)の方は香りも高く、できたてのフレッシュさがあり、しっかり個性も出ています。 

片や令和2年(写真左)の方は、香りは5年の物まではありませんが、八仙らしい華やかな香りは残っています。驚いたのは味わいです。実にこなれた味わい。できたてのお酒は水とアルコールはそもそも相反する(水と油)ものなので すぐには馴染まず、味がぶつかり合います。 

それが一切なく、まろやかさが出ていて 老香(ひねか)も感じず余韻のある酒になっていました。これこそ低温で寝かせた美味しさ 病みつきになってしまいます。 

時間という魔法がお酒を美味しくしてくれたんだと思います。 

倉庫

今回飲んだ令和2年BYですが、当社の足立倉庫のプレハブ冷蔵庫で、マイナス5度でじっくりと寝かせていました。 

これからも飲み比べを楽しんでいきます。

よかったら勝鬨熟成(通称KJ)のコーナーをご覧になってください。https://katidoki.shop/view/category/0000002690 

数が少ないので終売の際はご了承ください。