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酒の勝鬨酒蔵訪問記 福井県勝山市『一本義・伝心』一本義久保本店 2019年1月21日 その1

  • 2019/01/23
  • katidoki

2019年1月21日、福井県勝山市にある一本義久保本店さまへ、峯岸、黒沼、そして栁澤で行ってまいりました。
東京駅から北陸新幹線かがやきに乗ると、金沢まで途中停車駅は3つのみという少なさで、実際の時間より早く感じた。
サンダーバードへの乗り継ぎまでの時間、余裕をかまして乗り遅れそうになりつつ福井駅へ無事到着すると、改札を出たところで一本義久保本店 道林営業部長さんにお出迎い頂きました。

一本義蔵見学

駅を出ると、懸念していた雪は降っておらず、小雨がパラパラ程度。そして駅前ロータリーを見ると巨大な恐竜像達が待ち構え、よく見ると動いているではないか。
福井は恐竜の化石が多数発掘された場所だそうで、その数は日本で見つかる9割とも言われるそうだ。
そんなことから恐竜王国と呼ばれ、世界三大恐竜博物館と称される「福井県立恐竜博物館」があることでも知られてます。
それ故の恐竜たちによるお出迎えだったのです。

到着してちょうど良くお昼の時間ということで、早速ランチに向かうことになった。食べに行く場所は峯岸推しの「ヨーロッパ軒総本店」。
福井の名物の中から「おろし蕎麦」か「ソースカツ丼」という選択を迫られたが、蕎麦好きとしては「おろし蕎麦」も捨てがたいが、お酒が欲しくなってしまうので、ここは「ソースカツ丼」に異議なし。

福井駅 ヨーロッパ軒 総本店

一本義蔵見学

「ヨーロッパ軒 総本店」は、支店も数ある中での本家本元、本店でございます。丁度お昼時ということで、先客も沢山いたが、運よく席は空いていて2階席へ通される。
壁には沢山の有名人色紙があり、よく見ると昨日の日付で宮川大輔、ケンドーコバヤシなんていうのもあった。
メニューを眺め、オーダするのは3名は名物の「ソースカツ丼」、峯岸はトンカツ、エビフライ、メンチカツが乗った「3種盛スペシャルカツ丼」、テーブルにソースカツ丼が運ばれてくると道林さんから、丼に乗せられたカツは一枚のみ残し、残りはどんぶりのフタに一旦キープさせ食べるのが流儀だと説明を受ける。
なるほど、確かにこれならご飯部分が食べやすい。そしてカツを一口、柔らかい〜。

一本義蔵見学

甘辛いソースがしっかりと絡んだカツは、想像していたものより柔らかなものでふわふわー。3枚乗っているカツは全部同じものではなくて、ロースともう一つ違うものらしい。

ご飯の量もしっかりありましが、モリモリと食べて綺麗に完食。大変美味しく頂きました。

そしてメニューを改めて眺めていると、「伝心」と「一本義」のお酒を発見!実はこちらのお店のオーナー様と、一本義久保本店の社長様は同級生なのだそうだ。
そんな繋がりもあって、メニューになっているようです。

さて、お腹も一杯になったところで早速蔵元さまへ向かうと思いきや、一本義久保本店のお酒が熟成されているという石切りの洞窟へ行きますと、道林さんの運転で向かうのでした。

ヨーロッパ軒 総本店

ジャンル: かつ丼・かつ重、とんかつ、洋食
最寄り駅: 福井城址大名町駅から254m
TEL: 0776-21-4681
住所: 福井県福井市順化1-7-4
営業時間: 11:00~20:00 日曜営業
定休日: 火曜・第2,4月曜日

一本義蔵見学
一本義蔵見学

巨大洞窟貯蔵庫
車で5、6分程度のところだろうか、到着したのは山の斜面に石で囲まれた入り口に「越前七つ尾」の文字のある場所。
その奥の扉の上には「一本義長期熟成酒貯蔵庫」の看板がある。想像していたより本格的でアドベンチャー指数が一気に高まる。
洞窟に入るに前に、長靴と懐中電灯、そしてヘルメットがそれぞれ渡される。そして、入る前に道林さんが会社へ電話をするというのだ。
洞窟の中に入ると携帯は一切通じない、万が一閉じ込められるようなことがあっても連絡が出来ない。
そこて、1時間経っても連絡がなければレスキューが発動されるとのことだった。

一本義蔵見学
一本義蔵見学

準備段階で既に恐怖心が襲ってきた。しかも、霊感がある人います?強い人は何か感じるらしいですよと、追い討ちをかける言葉にビビリは最高潮だ。
いざ突入、中に入るとランプが照らされた細い通路を進み、しばらくすると開けた場所に出た。
そこに広がるのは、削り取られた巨大な石肌が四方八方から迫ってくるとてつもないスケールの空間で、まさに水曜スペシャルな気分。
実はこの場所、足羽山(あすわやま)の麓にある「笏谷石(しゃくだにいし)」と呼ばれる凝灰岩を採掘していた跡地なのです。
この笏谷石は、北ノ庄城や丸岡城の瓦に使われていたり、福井県庁の建物にも用いられているものだそうで、性質は柔らかくて削り易いもの。
この場所の始まりは継体天皇の時代頃だどいうから、およそ1500年前からあるそうで、戦時中には軍事施設にも使われていたとか。

一本義蔵見学
一本義蔵見学
一本義蔵見学
一本義蔵見学
一本義蔵見学
一本義蔵見学
一本義蔵見学
一本義蔵見学

そんな洞窟を、一本義久保本店さんの長期熟成酒の場所として使用しており、古いものだと平成元年のお酒もあるというから、30年モノも眠ってることになるのです。
基本的に一升瓶をP箱に入れて貯蔵されているが、中には斗瓶のまま貯蔵されているものもありました。
洞窟の中は、一年を通して6度から10度ぐらいに保たれており、滑らかな熟成が可能だそうだ。しかし、何が貯蔵に向いたお酒なのか手探りな状態で始めたため、
ありとあらゆる種類のお酒を試して熟成されており、その中には「伝心 雪」の前身である「特別純米酒」や、純米酒、大吟醸や、3BYとか7BYとか古いお酒が
いっぱい眠っておりました。まぁとにかく、洞窟内の広さや雰囲気に圧倒され、実際貯蔵している場所よりも奥深くに通路や、インディージョーンズばりにトロッコの跡や、
地底湖、積まれた石、そして洞窟の所有者が建設中というコロシアム風のステージなど、地球が剥き出した状態と人の手によるアートな世界が混在した不思議な空間で、
初っ端からもの凄いものを見てしまった気分でした。

本日はここまで、つづく。。