勝鬨酒販株式会社|東京築地酒のかちどき

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私は今、水耕栽培という方法で野菜を育てている。

水耕栽培は土を使わないので虫が湧かない、室内で育てるため手入れもすぐ出来る。
ペットボトルを再利用し、必要なものも100均で揃えコストを抑えているつもりだ。
手間暇かけず出来るだけ楽に育てようと思った次第である。

育てているとやはり気になってしまう。
水は足りてるかな、どれだけ育ったかな、と愛情が湧いてくるものだ。

趣味でやっている事であるが、果たして商業だとどうだろうか。

酒造りについて考えてみる。

(実際の事は知り得ないのであくまで想像であることに留意いただきたい)

手間暇かけて、丹精込めて、愛情を注いで造っていると想像するのは容易い。

我々はその様な商品を飲みたいと思う。
杜氏の技術や想いが詰まった日本酒、飲めばきっと美味しいだろう。

しかし手間暇かける、丹精込める、愛情を注ぐ。
これらはすべてコストでしかない。

消費者のために造る商品が、これらによって価格が高くなり消費者を苦しめるのだ。
生産者の時間も奪い、生産者をも苦しめているのではないだろうか。

初期投資は必要だが一部の蔵元ではオートメーション化し、 誰でも質の高い日本酒を造る事が出来る様になり、売価も抑えられる。

一般消費者としては後者の様な日本酒の満足度は高いだろう。

酒販店である我々の様に拘りがあると前者を求める。
前者の方がストーリーがあり、お客様に説明しやすい。

だが個々の好みは様々だ。両者に良し悪しはない。
嗜好品故に住み分けがきちんと出来ているのだ。

消費者物価指数(2015年基準)を見ると全国的に近年清酒は減少傾向が続いている。 コロナ禍や若者の酒離れなどが起因しているとは思う。

だがいつまでそれを言い訳にするのだろうか、いつまで言い訳に出来るのだろうか。

我々は活路を見出そうと今日も泥沼の中をもがき続けている。