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明けて10月31日、世はハロウィンの日でございますが、こちらは昨日のお酒を引きずってリアルゾンビ状態。ホテルのビュッフェ朝食も受け付けない程でしたが、せっかくなので近くの鹿児島港にあると聞く絶品「首折れサバ」を求めて出発。ホテルからすぐの到着でしたが、駐車の仕方が謎で取り敢えず路駐。すぐ発見した定食屋「市場食堂 城南店」にて早速「首折れサバ 刺身定食」を注文しました。捌きたてなのか、コリッとした食感でほんのり脂が乗った、噂通りの美味しさでした。

鹿児島県漁港と首折れサバの刺身定食

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漁港から見える桜島を後にし、本日向かうは今回の出張メインイベント、塩田酒造さんであります! 塩田酒造さんのある甑島へのフェリーの出発地・串木野港へ向かい、約1時間で到着。船の時間までに時間があるのでスーパーに寄って地元フードを探索したあと港へ戻ると、すでにフェリーは到着しており、乗り込んだところでここから同行となる曳舟の焼酎バー秘蔵 (ヒメクラ)の土山さんと、ライターの佐々木さんと合流です。

鹿児島漁港から見える桜島、串木野港でフェリーに乗ったよ!

 
フェリーに乗り込み、雑魚寝室で仮眠をとりつつ1時間、見えて参りました甑島!
降りたところで本日からお世話になる宿・石原荘の石原さんのお出迎え。早速車に乗り込み宿に到着して間髪入れずにシャワーを浴びます。シャワーは蔵に余計な雑菌を持ち込まないための対策なのです。再び石原さんの送迎で遂に塩田酒造に到着すると、塩田将史代表取締役社長がお待ちしておりました。

フェリーから見えてきた甑島、フェリーを降りたよ!

写真で見たあの場所! 蔵の前は港、そして青い海と青い空。

塩田酒造

塩田酒造さんのある甑島列島は、いちき串木野市の沖合約45kmの東シナ海にあり、鹿児島県薩摩川内市に属する列島で、上甑島(かみこしきしま)、中甑島(なかこしきしま)、下甑島(しもこしきしま)の有人島3島と多数の小規模な無人島からなります。従来、「こしきじま」という呼称であったそうですが、2014年8月に「こしきしま」に呼称が変更されたそうですが、島民からは反発もあるそうです。

甑島列島は全体的に山肌が海にせまり、平野部分が少なくですが、里集落の陸繋砂州(トンボロ)、3つの池と東シナ海とが砂州で区切られた長目の浜、奥地まで海が入り組んだリアス式海岸の浦内湾など、様々な地形があり、異なった表情を楽しむことができます。塩田酒造さんがある里集落の陸繋砂州(トンボロ)とは、海を隔てた島が、沿岸流でできた砂州で結ばれた陸繋島をイタリア語でトンボロといい、海底や沿岸流によって運ばれた砂や石が、波の作用によって水面上に現れたものです。里町の陸繋は、東より襲う台風と、西より吹き付ける冬の季節風によって、沿岸海底の砂礫が押し上げられてできたものと考えられています。

創業は、天保年間(1844年)、現当主である塩田将史氏で6代目になる故の「六代目百合」。「百合」は甑島に咲く「鹿の子百合」(カノコユリ)に由来し、江戸時代にカノコユリの球根を日本から持ち出し、初めてヨーロッパで知られるようになった日本のユリとされ、カサブランカの原型でもあるそうです。ちなみに鹿の子百合の花言葉は、荘厳、慈悲深さです。

トンボロ地形と鹿の子百合

蔵見学とお話

蔵に着いて早々に、冷却後、粉砕機で粉砕した芋を一次もろみの中に投入し櫂棒で攪拌する作業(二次仕込み)を体験させて頂きました。粉砕機から出てくる芋をまんべんなく櫂棒で広げるように教えられますが、これがなかなかの重労働。出てくる芋が増えてくると、どんどん抵抗が増えてきてかき混ぜるのが辛い!見るに見かねて蔵の方が代わってくれましたが、全然速度が違いました・・。

万遍なくかき混ぜ中。刻まれた芋が出てきます。

 
 
汗ばんだところで、塩田社長に蔵の中を案内して頂きましたが、しかし汗が引かない。何故なら蔵の中は床暖房が入っているのです。これは、もろみの発酵する温度を保つため。寒い時に発酵が進まなかったそうで、発酵しやすい気持ちいい温度があると言います。しかも床がとてつもなく綺麗! 徹底した掃除を心掛けているそうです。

とにかく床が綺麗!!

 
 
製麴には、ドラム式製麹機を使用しています。この機械は、米を洗って、水に浸して、蒸して、麹菌を均一にまぶす作業ができますが、タイ米は蒸すのが難しいそうで、2回に分けるとか。そして、蒸しあがったら河内源一郎商店の「黒麹ゴールド」を社長がワイルドなフォームで投入!蒸しあげる際に湯気にも黒麹が混ざっているため、その部分だけ天井が黒くなってます。

麹作りはドラム式。三角棚で麹を育てます。

使用する黒麹ゴールド。手に盛って勢いよく投げ入れます!
塩田社長の手も真っ黒、天井も黒くなってます。
一時仕込み用のタンク。床暖に暖められて気持ちよく育ちます。

 
 
蒸留機も2基あり蛇管はスズ製。色々と試した結果、やはりスズがが一番良かったそうです。スズはメンテナンスが大変なので、採用している蔵が少なく、作れる業者も今では全国で一件しかないとか。

蒸留機は2基あります。

 
 
タンクのある部屋は15度で温度管理されています。塩田酒造さんでは、原酒状態でのろ過はせずに、製成熟成中にタンク表面に浮く油成分だけをネルの布で毎日すくい取るという、大変な手間をかけて熟成させています。その際に、15度で保つと油分がいい感じで取れるたそうです。これも色々と試した結果、この温度に行き着いたそうです。

仕込みタンクを下からと上から見たところ。

 
基本作りは理系と文系出身のお若い2人出来さんと、酒井さんで行っているそうで、ワイルドな塩田社長とは対象的に物静かな雰囲気でしたが、社長の言ったことを数字で解析して、次の日までには形にしているそうで、社長もどうやってるか解らないと言いますが、頼もしく全幅の信頼を置いているのが伝わってきました。
 
この後、お昼ご飯を奥様に用意していただきましたが、まだまだ長い1日は続くのです。。。
ということで、次回に続きます。

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おまけ

最初はひとつだけ選ぶつもりでしたが、どっちにしようか迷ったし、前後編に分けているので、ふたつ紹介しようと思いましたので、「この焼酎に聴きたい!」を続けます。

「六代目百合」と塩田社長の硬派なイメージと反面、柔軟な要素が実はある、そんな世界観に通じる作品というか、アーティストその1。

Sharon Van Etten – Remind Me Tomorrow

最近では女優業もこなす彼女。音楽に関してはひたすらな路線と思いきや、音楽も一気にポップにシフトしてきた。かといって軽い感じではなくて、根っこはブレていない。時流に合わせるセンスがあったとは、新たな発見です。