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2019年10月30日〜11月1日の3日間をかけ、鹿児島・本格焼酎蔵へ堀口と私柳澤で訪問して参りました。堀口は入社から既に20回ほど鹿児島に来ているそうですが、自分は初鹿児島ということもあり、色んな初めてで盛り沢山な3日間でありました。

まず最初の初めてである飛行機。飛行機嫌いだからではなくて、ただただ機会がなかったからですが、とはいえ若干の恐怖心は抱きつつ、それより空港でのシステムがよく分からない方が不安であったが、案の定聞いていたはずだけど預けることに失敗し、しっかり荷物を持ち込み搭乗。想像していたよりも席は狭いなと思いながら2時間弱、あっという間に鹿児島空港へ到着。間髪入れずレンタカーへ乗り込み(助手席)、いざ向かうは小牧酒造!と、思いきや、訳あって急遽予定を変更して宇都酒造さんへと出発。

約2時間したところで到着すると、取締役代表社長 宇都尋智さんにお出迎いいただきました。

田園や畑が広がる中に宇都酒造さん入り口です。

宇都酒造

宇都酒造さんのある南さつま市金峰町は、銘柄名の由来でもある南薩の名峰で霊峰でもある金峰山を主峰した山々が続く山岳地帯で、山麓から中央部にかけてはシラス台地となり、その後は海岸まで平野が広がり、海岸は吹上浜砂丘となっています。吹上浜は日本三大砂丘の一つで、海ガメの産卵場所としてよく知られ、河口にか架かるサンセットブリッジから見る東シナ海に沈む夕日は観光客に人気とか。温暖な気候や豊かな水に恵まれ、古くから米作を中心とした農業が行われ来たようで、田園風景が広がります。

宇都酒造さんは明治36年創業、尋智さんで4代目となります。東京農業大学卒業後、和歌山県の清酒蔵で修業後、郷里に戻り現在、取締役社長兼杜氏として今の宇都酒造の焼酎造りに力を注いでいます。南さつま市は、黒瀬杜氏・阿多杜氏(あたとうじ)の“2大杜氏発祥の地”でもあり、その姓を名乗る杜氏を九州内に多く輩出し、日本の焼酎文化を発展させてきました。

蔵見学とお話

尋智さんとは以前当社の試飲会でもお会いしておりましたが、ラベルに書かれる「四代目入魂」という、男気なイメージよりも温和で柔らかな人当たりで超ナイスガイって感じです。しばし談笑した後、早速蔵の中を案内して頂きました。

大きめなタンクは全部で13基。今期の作りは300石と、少ない生産量となりますが、少ないながらも命をかけて酒造りをしてると言います。

仕込みの際に、しっぽ(ツルのこと)を敢えて半分入れているそうで、そうすることで味に幅が出るんだそうです。芋切り作業はパートのおばちゃん達で行なっているそうですが、おばちゃんの判断で「人に食べさせたくない」部分は切り捨てるように言い聞かせ、その分使える部分は減るけど徹底した作業をしています。

芋きりの作業場と、蒸し器へと繋がるコンベア。

麹作りは、焼酎特有の三角棚。開けると蒸気で雫が垂れてきます。

黒麹仕込みの醪。今は白いけど明日には黒くなってるそうです。3日目の醪はバニラぽい香りがします。金峰の焼酎には、このテイストも混ざってるのであります!

 
もろみの状態を見ると、今年はすごくいい出来だそうで、新酒も既に出来上がっているそうです。今後の焼酎にはもっと酸があってもいいとおっしゃり、「金峰」の柔らかい飲み口とスッキリとした後口はさらに進化していきそうですね。また宇都酒造さんの新顔「金峰 紅はるか」も仕込まれていましたが、近年芋自体が良くなっているそうで、今年の作りはこちらもかなり良いそうですよ!

蒸留機は毎年改良を重ねているようですが、宇都酒造さんでは蒸気温度は下げて蒸留するそうで、そうすることでアルコール感が少なく、口当たりが柔らかい焼酎になるそうです。

 
ここ2、3年でやっと自分らしい焼酎が出来てきたそうで、本当は今年、超クサイ焼酎作りにチャレンジするつもりだったそうですが、時間がなくてスルーしたそうです。その思いはまた来季以降に持ち越しだそうですが、ちょっと気になりますね!
 
焼酎はファジーなお酒、飲み方は自由なのがいい、和酒として出来ることをやっていきたいととおっしゃります。ちなみに「金峰 紅はるか」のソーダ割りはファンタグレープと表現していましたが、確かにわかるような気がする・・

最後に記念撮影、お忙しいところありがとうございました!

「宇都酒造」商品は、Rakuten、amazonにて販売中です!

おまけ

今回の出張中、そして家に帰ってきて改めて訪問した蔵元さんの焼酎を飲んでると、なんか「音」が欲しくなる。つまり音楽が聴きたくなるんですよね。音楽を聴く、観る場所には必ず焼酎があるし、音楽に合うんだと思う。そんな訳で、元レコ屋出身で現在も毎日大量の音楽を掘っている音楽バカから、「この焼酎に聴きたい!」音楽を、今年リリースされたアルバムの中から勝手にご紹介していきます!

まずは宇都酒造さんの焼酎の凛とした感じと、尋智さんの実直な焼酎づくりをイメージして聴きたい作品はこちらです!

Big Thief – Two Hands

今年2枚リリースされてますが、どっちもいいけどとりあえず新しい方で。女性ヴォーカルの個性あふれる歌声と、引締まった演奏が素晴らしい。まだキャリアは浅い方なのに、すでに貫禄が備わっています。