佐賀の試飲会酒に行ってきました
勝鬨酒販の倉庫側、柳澤です。5月に続き、6月は佐賀の試飲会に行って参りました。 場所は、白金台八芳園。何かの機会がなければに来ることない場所です。
ザ・和な光景
~今回参加は21蔵。 そんな中から超厳選してこちらの酒蔵さんをご紹介します~
矢野酒造 肥前蔵心/竹の園
創業寛政8年、二百年以上の歴史ある酒蔵。十年ほど前に製造の見直しをはかり、純米蔵として現在に至る。多良岳山系の良質な水と地元の熱心な農家の栽培する酒米を利用する酒蔵として知られています。 また、姉妹品の奈良漬けは贈答の人気商品だそうです。
幾つかのブースを巡り準備万端にして、では行ってみようと、矢野酒造さんのブースに向かうと、定番酒が揃っていたので「純米」「特別純米」「生もと純米」とまず頂きました。
矢野酒造 矢野元英氏(試飲会にて)
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佐賀県 矢野酒造さんより
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「純米」は、毎年頻繁に酒米が変わるようで今年は「さがの華」と「レイホウ」のブレンドとなっていて、その年の作りで余ったお米を積極的に使うことで毎年新しい発見があるそうです。
特に今年は出来が良くバランスのとれた味わいとなっており自信の出来だそうです。
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佐賀県 矢野酒造さんより
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「特別純米」は 「さがの華」を100%使用したもので旨味を残しつつもすっきり、辛口な味わいです。 実はこちらのお酒は私の自宅にも常備しておりまして、さらさらっと飲めてしまい酔い方もすっきりとしてるので重宝しております。
なお「さがの華」は、現在では佐賀ではスタンダードな酒米として知られ、溶けにくいけど米の味が出やすいとおっしゃっておりました。
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佐賀県 矢野酒造さんより
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「生もと純米」は、昨年の造りになる26BYですが、まだ若干若さがあるとのことです。なので、さらにじっくり熟成を楽しみながら気長に飲むのがオススメです。
ちなみに、サガではなくシガの酒米「吟吹雪」を使用した理由を聞きましたところ、「吟吹雪」と同じく滋賀の酒米「八反錦」のどちらかを選ぶことになり、「吟吹雪」を使ったらいい感じだったからこっちにしたそうですが、酒米の王様「山田錦」と「玉栄」を親に持ち、「山田錦」に匹敵するとも言われる吟醸米で、味に美しさがあります。今後の需要も増えそうな酒米のひとつですので注目ですね。
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佐賀県 矢野酒造さんより
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隠し玉「山廃純米」です。こちらは、20BY仕込みってことですので6年寝かされたお酒になり、酒米は「西海134」を使用しています。「西海134」は、先ほどの「さがの華」の出現により一時廃れてしまっていたようですが、現在では僅かですがこの酒米を使っている酒蔵さんもあるようです。
そして、こちらのお酒はとにかく燗酒でいただいてほしいとのことで数あるブースの中で唯一かんすけ(お燗をするマシーン)でつけて頂きました。一旦60度まで上げ冷ましつつ頂くと旨味がとてつもなく出てきて超美味でした。なお、山廃純米は、この年に作ったものしかないので今ある在庫が終わってしまえば終了だそうですのであるうちがチャンスですよ!
その他では、夏酒として出ている「特別純米 超辛」(上の写真で矢野さんが持っているもの)がオススメとおっしゃっておりましたが当店ではすでに売り切れです。。
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佐賀県 矢野酒造さんより
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また、パンダラベルでおなじみシリーズは若い方や女性に日本酒を親しんでもらいたいという思いから展開されているブランドのようです。
パンダラベルは基本的に季節酒として展開されていまして夏酒版はまだ在庫がございますので、ぜひお試しください。
と、今回は分厚く「矢野酒造」を攻めてまいりましたが他にも「天吹」「梅の窓」「七田/天山」「光武」などいろいろと佐賀の酒を愉しみました。
因みに「矢野酒造」さんにここの酒は飲んでおいたほうがいいとお勧めされた「宮の松」がすごく旨口酒でグッときました。
今月は青森の試飲会に行ってきます! 酒レポお楽しみに。