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勝鬨酒販(株) 菊正宗酒造視察2019春
4月 5日 A班(杉本社長、堀口課長、黒沼、高田、小野寺裕)
4月12日 B班(吉田常務、峯岸部長、小野寺友洋、後藤)

二週に渡り、兵庫県神戸市東灘区にある菊正宗酒造株式会社へ視察に行って参りました。
灘五郷の一つである御影郷に本拠を構える菊正宗酒造は甲東会(灘の酒蔵の東京支社の会)のなかで、いまも昔ながらの伝統的製法で酒造りを行っている酒蔵です。弊社ともお付き合いが長く販売量は年間80万石と、弊社にとりまして大事な酒蔵であることは間違いありません。改めてお酒造りの知識を深め、売上げ向上を目指すべく、会社をあげての視察となりました。
新神戸駅まで菊正宗の弊社新担当営業の立花さん(小林さんから代ったばかり)に出迎えてもらい、三ノ宮で昼食の後、阪神電車で最寄り駅の魚崎駅へ。そこから徒歩10分程で菊正宗酒造に到着しました。

蔵見学

まず、会議室に通され、菊正宗 松永営業部長のご挨拶、軽いミーティング、そして蔵見学となりました。

嘉宝蔵 (季節醸造蔵、戦後建て直しS33竣工)
今も六甲おろし吹く、雑菌による汚染の心配の少ない厳冬期に丹波杜氏が古来伝承の生もと造りを行っている蔵。いまの時期は造りを行っていないため、見学は出来ませんでした。

菊栄蔵 (四季醸造蔵、S40竣工)
四季を通してピンパックから純米大吟醸酒まで醸造。20年来の研究を経て、嘉宝蔵での生酛造りknow-howをタンクで再現、現在上撰本醸造酒すべて生酛造りとなっております。
という訳で蔵見学は、四季醸造蔵の菊栄蔵8階建ての7階から逆死亡遊戯的にスタート。
8階
原料米空送管(別棟精米所からパイプで送り込まれる)→原料米室、浸潰室 (洗米し、米に宮水を吸わせる)
7階
コントロール室(空調等、レトロな計器類は今も現役)、蒸米室(横型連続蒸米装置で1時間に6トンの米を蒸し上げる)

5、6階
放冷室(連続蒸米冷却装置で蒸米の温度を30→10℃まで下げる)、空送室、麹室(温度12~15℃キープ、二段式製麹装置により全自動約40時間で麹が一度に2.5トン出来上がる)、生もと山卸し室(撹拌タンクにより嘉宝蔵山卸しを再現)、もと育成室(乳酸菌のつくる乳酸に強い酵母菌を約4週間かけて生酛により純粋に育てる)、第1第2第3発酵室(水冷パイプで温度管理しながら82KLタンク→18KLタンク→36KLタンクの発酵タンクで三段仕込み)

3、4階
圧搾室(もろみを自動圧搾装置で酒と酒粕分離する)、生酒室、酒粕処理室(人による手作業、蔵で一番人手がかかる)
1、2階
濾過室、火入れ室(太いパイプで熱交換した後、貯蔵室へ)、貯蔵室(加熱殺菌後45KLタンク×71基=約3195KL=17750石貯蔵)
外に2000石のサイロのようなタンクが15本あり、3ヶ月~1年貯蔵した後、タンクローリーで瓶詰め工場へ運ばれる。

樽マイスターファクトリー

2017年設立の酒樽作り見学施設。菊正宗酒造は後継者難で廃業した樽製造業者から製造設備と職人3人を引き継ぎ、2013年から酒樽を自社生産しているとのこと。
9メートルの細く裂いた竹をムチ打つように振り回しながら縒って箍(たが)を作る作業や吉野杉の板と竹の箍からあっという間に酒樽を作る作業の正確かつ手際のよさには驚かされました。

菊正宗酒造記念館

昔の酒造りの用具等か展示されている記念館。案内人の方の話で、酒の神が奉られている奈良県の大神(おおみわ)神社からクロネコヤマトで送られて来る杉玉の送料は小さいもので一玉5万円である。使い古された酒袋は皮のように丈夫なのでリサイクルされて財布として売店で売られているが、一袋1万円の価値があり、蔵には現在在庫2000枚ある。など酒蔵あるあるが記憶に残りました。

最後にネット販売のみの吉野杉樽貯蔵焼酎やシェリー樽貯蔵大吟醸を試飲、記念写真を撮って、今回の視察終了となりました。

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