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もう一ヶ月前の話になりますが、太田商店さんの試飲会に行って来ました。会場には、日本酒、焼酎を中心にたくさんの蔵元さんが参加し、お話を聞きながら試飲ができたのですが、そんな中か興味深い話して頂いたのが「弥生」さんでした。

弥生焼酎醸造所は、大正11年3月(弥生)に創業した奄美大島最古の蔵元です。常圧蒸留の焼酎にこだわり、口当たりがよく飲みやすい、しかしコクががって旨味のある焼酎を目指しています。

当日は杜氏である川崎洋之さんがブースに立ち、色々とお話を聞けたのですが、「黒糖焼酎の味は、ほぼ麹で決まる」と仰っていたのが強く印象に残りました。川崎さんの考えでは他の原料の焼酎と比べ原料となるサトウキビは、原産地の違いはあれど味に大きな違いはなく、味に影響を与えるのは米麹であり、そして弥生さんではその米麹に「タイ米」を使用しています。

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川崎洋之杜氏

このタイ米を使用するにあたり実は深いストーリーがあったそうで、いまから20数年前に起きた米不足騒動際、米不足とタイ米の在庫過多から、なかば半強制的にタイ米を使用することになったそうです。しかし使ってみると、国産米よりも堅い性質からハゼ込みが良く、製造工程にも、味にも良い結果となったそうです。そしてしばらくは、黒糖焼酎や他の焼酎にも米麹としてタイ米を使用することがスタンダードになったそうです。

しかし、2008年に発覚した事故米騒動をきっかけに2011年に国は「米(コメ)トレーサビリティ法」を定め、米そのものだけでなく、米を原料にした加工食品などについても原産国の表示をメーカーに義務付けます。すると、ここで消費者に与えるマイナスイメージなどを恐れ、米麹を国産米に戻す蔵元さんやメーカーが増えたそうです。しかし、弥生焼酎醸造所さんは、冒頭で語る「米麹」が「黒糖焼酎」の風味に与える影響力から「タイ米」の使用を継続しています。

taimai

自分も含め、消費者は表面的な情報でしか判断できないのは事実ですが、それをどう捉えるかはその真実を知るか否かでは大きく変わります。この話に限ったことではありませんが、本当のことや理由を知る機会はなかなか多くありません。古い情報やイメージだけで判断していることも多いでしょう。なので、今回熱く語って頂いた川崎さんの為にも言いたいのは、

「タイ米を麹に使用した焼酎はウマい。そして、タイ米だから悪いことは何もない」

です。

事実、その後に家にある黒糖焼酎を、原料を見ながら飲み比べたところ「タイ米」を使用したものはコクがあり香ばしい。一方、「国産米」を使用したものはスッキリとキレのある味わいと、それぞれの違いと良さがあるのだなと感じました。そして川崎さんのおっしゃる「黒糖焼酎」への米麹の持つ意味がなんか分かった気がしました。

もちろん、麹の原産地以外にも白麹か黒麹、蒸留方法や熟成期間など、味に影響する要素は様々あるとは思いますが、飲み比べのヒントになればと思い、こちらで使用麹が「国産米」と「タイ米」でカテゴリー分けしてみたので参考にしてみてください。

「国産米」を使用した黒糖焼酎
「タイ米」を使用した黒糖焼酎

ここまで長くなりましたが、弥生焼酎醸造所さんの黒糖焼酎はいかがですか。蔵の名前がそのまま付いた「弥生」はタンク熟成、「まんこい」は樽熟成の違いです。是非飲み比べてはいかがでしょうか。

ちなみに自分は、炭酸割りがイチ押しです!

□【黒糖焼酎】弥生(やよい) 25度
原料芋:黒糖・米こうじ(タイ米)
クリアーな口当たりと、ノドに残るインパクトが特徴です。

【1800ml】2,262 円(税込)
https://item.rakuten.co.jp/katidoki/45086/#45086

□【黒糖焼酎】まんこい 30度
原料芋:黒糖・米こうじ(タイ米)
クリアーな口当たりと、ノドに残るインパクトが特徴です。

【1800ml】2,674 円(税込)
https://item.rakuten.co.jp/katidoki/721521/#721521
【720ml】1,439 円(税込)
https://item.rakuten.co.jp/katidoki/721520/#721520